第13回旧枠モダンGP参加記録 「白緑ステロイド」
1.はじめに
PTが発表されてからというものなんだかんだ興味はありつつも他の草の根大会に行くには腰が重く、迷い迷って結局のところ行かないみたいなのが頻発していた
とはいえGPには幾ら何でも行かねばならないだろう………
しかもこれまでのGPは惨敗、多少は勝てるデッキを持ち込まないとモチベが保てない………
そうだ!新デッキだ!!!!
(冷静に考えると勝ちをモチベにしたいなら既に実績のあるデッキをコピーして持ち込む方がてっとり早い気がするがこういうのはデッキを組んでる時が1番楽しいのだ)
2.構築理念
前回、前々回のGP結果やその他の大会の結果を総合すると途中謎のデッキ(そうとしか言いようがない)が優勝して相変わらず「旧枠モダンなんにもわからん」となりつつも往々にして言えるのは「ステロイドとカーミックが強い」という点である
前回GP優勝はステロイドであったし上位卓は殆どステロイドか様々な種類のカーミックボンバーで埋められていた
また他の大会の結果でもステロイドやカーミックは活躍している
つまり「カーミックとステロイドに勝てるデッキ」こそ環境のソリューション足り得るということになるわけだが実はカーミックにはいくつかメタカードが存在するため対策が可能である
となればステロイドに8割取れるデッキを組み、サイドにはカーミック対策を搭載してメタれば最強の称号は自ずと降ってくるわけだ
3.デッキ何組む?
目的は決まった、カーミックをメタったステロイド虐殺デッキである
まず初めに出来上がったのがこれ
旧枠モダン版赤黒8rackである
は?
「ステロイドに対してもカーミックに対してもハンデス連打すりゃゲームにならなくなって勝てるでしょ」という甘い見込みで構築されたこのデッキは脳内でカーミックの出したヴェクの聖騎士に虐殺され、ステロイドの象連打になすすべなく敗北したため即アウトとなった
そもそもボロ負けした前回大会のノワールの遺品みたいなリストであり、これを持ち込んで負けたらモチベが消し飛んでしまうので当然である
ん?………
今の環境はヴェクの聖騎士と獣群の呼び声が強い………?
どっちも使えば最強じゃね?(アホの子)
そう 「セレズニアアグロ」の誕生である
最強の2人
もちろん最もらしい理由もある
この時ちょうど読んでいた赤緑のいわゆるステロイドデッキの記事で言われていた理論
そして自分がステロイドを見て強いと感じた部分(1ターン目マナクリ→2ターン目象)これはそのまま緑白でも当てはめることができるのでは?そう思えたのだ
4.採用枚数検討
方針は決まった
緑白のセレズニアカラーで赤緑のステロイドデッキを再現するのだ
そうすることで「ヴェクの聖騎士がメインに入ったステロイド」という異常事態となり、対戦相手のステロイドからは本来主要な除去であるはずの稲妻や火葬が途端に力を失う
一方でヴェクの聖騎士は先制攻撃で相手の生物を潰して回る事ができるはずだ
この辺りで前回GPの記録では白ウィニーがベスト8に入賞していた事を思い出す
白ウィニーで行われていた全体強化は赤の抜けた代わりに取り入れるべき要素であり、一回り大きなサイズの象や聖騎士を繰り出す事になる
一回り大きいと言うことは相手にバットリや火力、追加のブロッカーを強いる事になる
その結果として相手に対処のためのカードを使わせれば数の面でも優位に立つ事ができるだろう
よって栄光の頌歌もデッキに搭載される
そういえば白には他にサルタリーの僧侶がいた、赤い除去は効かないし緑のブロッカーも無視できる
よし搭載しよう
ここまでのデッキリストを見てみよう
極楽鳥4
サルタリーの僧侶4
ヴェクの聖騎士4
栄光の頌歌4
獣群の呼び声4
巨大化4
怨恨4
…………1ターン目に緑マナを要求して2ターン目に白白要求????しかも1ターン目の極楽鳥が焼かれたら白が出ない可能性がある???
緑白にした弊害が早速出てきた、マナ要求がシビアなのである
元のリストであるステロイドでは密林の猿人やスキジック、場合によっては狩りをする凶鳥やリバー・ボアが入る枠なのだが全部共通点として要求がシングルシンボルなのである(リバー・ボアの再生構えやスキジックのキッカーを考えると一概には言えない、とはいえそうしないと出せないわけでもない)
一方でタップイン緑白土地を入れると何のための極楽鳥によるマナジャンプなのかが分からなかなってしまう
結局のところ土地は緑白ペインランド、フェッチランド、真鍮の都と基本土地、樹上の村となってしまった
ちなみに反射池は使わない、1ターン目基本森から極楽鳥スタートとなった場合、2ターン目に白白が絶対に出せない為である
5.デッキリスト
結局上記の理念をもとに作成したリストがこちら
1ターン目に極楽鳥でマナジャンプをして2ターン目にヴェクか象、3ターン目以降に栄光の頌歌と金切るときの声が決まれば勝ちは目の前である………はずだ
そこにメインに除去無しは幾ら何でもということで今わの際、あまりにも土地が痛いので魂の絆が入りデッキが完成した
土地配分は森が3枚残りが5種4枚の23枚
メインのプロ赤8枚体制で赤系アグロを睨み
サイドに解呪4枚と地の封印4枚でカーミックを許さない構えを取るので理論上は最強である
聖なる場はランデスとブレイズを同時に対策
黒系やコントロールへの対策として起源と秘教の処罰者、そして繁殖力でしっかりと対策している
メインはアグロ最強のステロイドに勝てる!
サイドはコンボ最強のカーミックとコントロール筆頭の青白や青黒に勝てる!
優勝決まったな!ガハハ!
ここまでが大会前夜までの話
事実この構築に至る直前まで悩みに悩んでおりリバー・ボア搭載型や最下層民+チョーマノ型、果ては「生きている地形」搭載型まで考案されていた
何だ君は
結局最終的に「マナジャンプ+強力な3マナ域」「ときの声+全体強化」のプランで行く事に決定
その際にダブった際に困る魂の絆と怨恨が削減されてリストが完成した
6.実戦では
では実戦ではどうだったかというと………
第13回旧枠モダンGP持ち込んだのはセレズニアアグロでした
— 金欠エルドラージ@毎日配達 (@water20101) 2022年11月5日
1回戦ステロイド 〇〇
2回戦赤白アグロ 〇〇
3回戦スーサイドトリコ 〇〇
4回戦ステロイド 〇〇
5回戦ステロイド ID
1位で勝ち抜けです!!!!!ウオオオオオ
予 想 的 中
どハマりしてしまった
正直言って自分の他に使用者もリストも無いようなデッキがここまで勝ち上がれるとは思えず自分でも驚いている
いやだって前回大会最下位だよ?いきなり1位は嘘でしょ
ともあれ予選で1位でも仕方無いし4-0-1といっても3勝目時点で3位だったため4試合目に2勝、つまりIDに応じれない人と対戦して勝った為に獲得した1位である(3勝したらIDで確定だ!と思っていたため相手がIDできないと知った時は心底肝が冷えた)
というか勝負は時の運とは言うけどステロイド、そして赤系と当たりすぎである
プロ赤が8枚入ったデッキが赤相手に不利なはずも無く、快調な周りで勝ちを重ねる事ができた
(ちなみにツイート上では全てスト勝ちになっているが実際には1負けしているはずである、興奮で忘れてしまっていた)
そして予選突破し本戦へ………
旧枠モダンGP6回戦は黒単に1-2で負けました
— 金欠エルドラージ@毎日配達 (@water20101) 2022年11月5日
ベスト8となります
無念の敗退である
7.おわりに
正直言ってサイドボードなどまだまだ改善の余地が………というか肝心なカーミックに一度も当たっていない、なんなら会場にカーミックボンバーが居たかすら不明である為そもそもサイドボードを殆ど使う機会が無かった
また今回優勝した黒単は完全にメタ外である上にデッキ内容もダウスィー、憤怒鬼、ヒッピーを黒月で強化するアグロかと思ったら突然堕落連打で負けたり、いざ地上戦でチャンプブロックさせて盤面を整理しようと思うと味方がそもそも飛行やプロ黒が付いているので相手はライフで受け止め切ってしまったりと単純に相性が悪かった
負けてしまったとは言えその黒単が優勝まで行ったのだから実力は本物でありまた旧枠モダンの奥深さ、「旧枠モダン何にも分からん」が強化された意義のある大会であったといえよう
ともあれ黒単優勝おめでとう!皆さん良き旧モライフを!!
大会優勝でPTに滑り込むという目論見が………