遊戯王評価2以下構築優勝レポ「評価1」
かつて伝説のデュエリストは言った………
「どんなカードにも存在する以上必要とされる力がある」と………
本当に?
「ちなみに僕がこの環境で最強アンよ」
「えっ!?こんなカードが最強なフォーマットが!?」
これこそが「遊戯王評価2以下構築」の最も面白い点です。見せてあげましょう!カードの必要とされる力とやらを!!
ルール:遊戯王カードリスト・評価・オリカ内に評価が存在するカードのうち「融合」カード以外は評価2以下のカード群でデッキを構築せよ!
上記サイトの検索欄で評価0〜2で検索してカードを確認してください、驚くべきカードたちが貴方を待っています
という事でこれで構築した 大会優勝デッキがこちらになります
モンスター:22枚
バーニングソルジャー×3
炎の剣豪×3
ダークゼブラ×2
女王親衛隊×3
ナチュル・ガーディアン×3
エレクトロ軍曹×3
アイアイアン×3
邪王トラカレル×3
魔法:3枚
呪魂の仮面×1
移り気な仕立て屋×2
罠:15枚
援軍×3
弱体化の仮面×3
チェンジ・デステニー×3
鼓舞×3
裸の王様×3
デッキの構成としては一般的な(?)コンバットトリック重視のメタビートに装備メタを取り入れてるだけの簡単なデッキです。一部カードを入れ替えれば機械族ビート等にも変化可能な構築となっております。
各種カード採用理由 【モンスター】
《炎の剣豪》《バーニングソルジャー》《女王親衛隊》
「打点三兄弟」
戦線を支える基本カード達です、まずはここ3種を3枚ずつ入れる事でデッキが始まると言われています。当然この1700ラインが戦闘の基本になると考えられるので後述する《ナチュル・ガーディアン》の採用理由にも関わってきます。あと《女王親衛隊》はこの中で唯一地属性なので《アシッドレイン》で打点が下がってしまうので明確に一歩弱いです、そのためカードを消耗する際には真っ先に死んでもらってます。
(炎の剣豪とバーニングソルジャーは英語名がDarkfire Soldier #1とDarkfire Soldier #2なのでそういう意味でも仲間はずれですね)
《ダークゼブラ》
「1700打点虐殺マシーン」
そんな1700打点を100だけ上回る事のできる代償として仲間が居ないとスタンバイフェイズに寝てしまいます。あんまり採用すると寝まくると思って採用は2枚に抑えました、守備になっても次のターンには起きれますが………
打点が優秀なので攻める際には相手にコンバットトリックの発動を強要できるのでかなり強いです。
《ナチュル・ガーディアン》
「ワシじゃよ」
たぶん採用してる人は僕だけだった枠、競合は《起動指令 ギア・フォース》を採用圏内にできる《A•O•Jガラドホルグ》や3枚目以降の《ダークゼブラ》、打点が1700に次ぐ1650である《満ち潮のマーマン》だろうか?
ゼブラの理由は前述した通りだが《A•O•Jガラドホルグ》については「環境にメタれる光属性がほぼ居ない」(《シャインキャッスル》があるが装備メタでなんとかするつもりだった)、「機械族を増やすとその分《酸の嵐》への耐性が下がる」点を考え不採用とした。
また、《ナチュル・ガーディアン》も打点上昇があるにはあるため「相手に不利な戦闘を強いる」事が可能であると判断したため採用した。結論として弱くはないのだがいかんせん攻める時は1600なのが目につく
《エレクトロ軍曹》
「この環境でほぼ唯一の“意味のある”効果モンスター」
は?強すぎんだが
こいつ1枚で相手の伏せを使用不能にして回れる上に最低限の打点もあり優秀な機械族でもある。流石はデュエルリンクスで強カードだった日もあるだけあるなぁといった感じ、唯一のSRで目ん玉飛び出た痛い出費である。
また機械族なので調子に乗ると《酸の嵐》されるので注意
こいつで補助して1700ライン軍団で攻めるのが必勝パターン
《アイアイアン》
「最強アンよ」
説明不要なこの環境最強モンスター
1度起動で2000になり2度目で2400になりと手がつけられなくなる。相手に出されたら早めに処理するか相手が攻めてくるまでこっちも“アイアイアン》を育てるかするしかない、先行を取るべき理由の大きなウエイトを占めている。
コイツだけのために《酸の嵐》を打たれる始末
《邪王トラカレル》
「沢山引きたくない」
特にデメリットもないのに評価の低い不遇なモンスター、出すだけでバーンなどの耐久戦術系デッキを破滅させる事のできるカード
元々組んで持ち込む気だった「アシッドレインバーン」がこれと《エレクトロ軍曹》、《裸の王様》に壊滅させられた為デッキの組み直しを余儀なくされた原因
他に2400ラインは守備が400高い《霞の谷の大怪鳥》やなんか強いテキストの書いてある《ヒエラコスフィンクス》、攻守のバランスの良いが2300なのが痛い《堕天使エデ・アーラエ》などがいる。それと比べて明らかに有用だと判断し3枚採用、事故予防のため他の上級モンスターの採用は無しとした。(初期は《暗黒恐獣》が入っていた)
なお唯一の負け試合では3枚来てしまい頭を抱えた模様
「なんか色々書いてある」
【魔法】
《呪魂の仮面》
元々環境の除去を定義していたカード、メタを入れてる都合上入れなくても良かったが1枚だけなら良いところの上澄みだけを掬えると判断して採用
《移り気な仕立て屋》
装備メタカードその1、これで装備カードを奪い取ったり仮面を相手に押し付ける想定だったが誰も装備を使わなかったので腐り散らかした。常に引かない事を祈って引いても敵の《エレクトロ軍曹》対策のブラフとした
【罠】
《鼓舞》《弱体化の仮面》《援軍》
優秀なコンバットトリックのうち上から順に採用、左から順に700アップ700ダウン500アップ、《鼓舞》と違い《援軍》は相手のモンスターにも使用可能な事、それとも違い《弱体化の仮面》は「攻撃モンスター」に使用可能な事に留意されたし
特に《弱体化の仮面》は間違って自分の打点を下げているプレミをしている人を見かけた
その他のコンバットトリックに関しては相手全体を下げる《悪魔のサイコロ》自軍全体を上げる《天使のサイコロ》攻守を400上げる《シールドスピア》などがあるがサイコロ系はランダム要素が強すぎて不採用、シールドスピアは相手の《援軍》を打ち消しきれないので不採用とした、《起動指令ギア・フォース》を採用する型が《援軍》を不採用としている事からここも吟味する必要があるかもしれない
間違っても自軍の打点を下げる事の無いように!
《チェンジ・デステニー》
概ね環境唯一の攻撃反応系罠、回復とダメージのどちらかを選べるが大体の場合でダメージを選ぶ事になる。相手も自分もしょっちゅう打つカードでありトラカレルや打点を上げたアイアイアンを倒せる見込みのある貴重なカードなのであまり序盤に打ちたくは無い
相手が1600や1700ビートの際には打たないという選択肢もある事だけは覚えておいて欲しい
《裸の王様》
装備カード界隈のスキドレ、《呪魂の仮面》から《7カード》から装備状態の《瞬着ボマー》まで無効化できるカード
仕立て屋と合わせて5枚採用したが戦果は《瞬着ボマー》1回だけだったので見直しの余地あり、今回最も「とどめの攻撃の瞬間に何か発動されたと思ったらこれだった」ってなるカード
こんなに採用したが引きたくなかった事の方が多い、特に2枚目を引いた時
【エクストラデッキ】
特に何も無いので好きなカードを入れてください、「どうせ出さないなら入れなくても良くない?」と思うかもしれませんが《リンクルベル》なるカードがあるので一応15枚満たしておく方が良いです。条件を満たす好きなカードを入れといてください
デッキによっては《烈火砲艦ナデシコ》を出せる可能性はあります(バーンとか)。また《虚構王アンフォームド・ボイド》はこの環境ではほぼ意味の無いカードではあるものの、《呪魂の仮面》や《チェンジ・デステニー》で凝り固まった盤面を整理できる可能性もあるので採用すべきでした
【総論】
装備カードを利用したデッキや《魂の仮面》《瞬着ボマー》を使った耐久バーンデッキが環境に食い込んでくることを想定してデッキ作りをした結果、装備メタが過剰になってしまっている構築です。まだまだ見直しの余地があると思います。
また思っていた以上に機械族メタが進んでおりしょっちゅう《酸の嵐》を打たれるわ《電磁蚊》まで見かける始末、思っていた以上に機械族デッキとそれに対するメタが進行しているように思えます。この構築では機械族は《アイアイアン》と《エレクトロ軍曹》のみですがどちらも強力なカードなので「必要以上に場に出さない」などしてプレイングで守る必要があります。
また細かいプレイングとしては
《起動指令ギア・フォース》は相手にすると非常に厄介な強力なカードなのですが「自分・相手の攻撃宣言時」が発動タイミングなので攻撃宣言後のダメージ計算前にコンバットトリックを発動する事で「せっかく打点を上げたモンスターが!」となる事を避けるプレイングが大切です。ただそう見るとこのカードはだいぶ装備メタなカードとも言えますね、1-2交換を行えますから
以上が今回の遊戯王評価2以下構築大会での優勝レポ「評価1」となります。
カード画像に関しては効果が重要なもの、あまり知られていないもののみを貼りましたがもっと気になるという方は是非カード名で検索ください
評価2以下の深淵へようこそ!
P.S引き分けにしなくてよかったです